警告ランプが点いても慌てないでね。
さて質問です。みなさんは走行中、ガソリンが残り少なくなって警告ランプが点灯し、ドキドキしたことはないですか?「ガソリンスタンドはどこ~~!」とか、「あと、何キロ走れるの~?」とか、「こんな渋滞中に止まらないで~」なんて経験、誰でも一度や二度はあるでしょう。あるいはもっと多いかも。とくに若葉マークのビギナーや運転にあまり慣れていない人なら、焦って泣きそうになったかもしれません。
都市部や日中であればガソリンスタンドも探しやすいでしょうが、これが郊外を走っているときや深夜ならちょっとやっかい。ましてや高速道路なら大変!目的地まで走れるか心臓はバクバクものです。ただし、給油メーターがE(エンプティ=空っぽ)を指して警告ランプが点灯したとしても大丈夫。すぐにクルマがストップしてしまうわけではありません。こんなことなどモーマンタイ(無問題)。もちろんクルマの種類や走り方、交通事情によっても異なりますが、ランプ点灯後でも実際は案外走ってくれるからです。今回はそのあたりのことにふれていきましょう。
では実際にどのくらい走るの?
給油メーターの警告ランプが点灯したら、「じゃあ、あとどのくらい走れるの?」というのがいちばん気になる点でしょう。輸入車であれば、ランプ点灯後は比較的早く燃料タンクが空っぽになるようですが、国産車であればタンクのガソリン残量が意外にあるので安心です。ちなみに1500~2000cc以下の小型乗用車であれば5~6リットル、軽自動車でも4~5リットル程度はガソリンが入っているとか。たとえば1500ccの小型車でリッター12キロ程度の燃費であれば、12×5~6=60~72キロは走ってくれる計算。それがリッター30キロも走ってくれるハイブリッド車なら、30×5~6=150~180キロとなります。その間にガソリンスタンドを探せばいいというワケ。もちろん、車種や運転方法によっても走れる距離数は変わるでしょうが、大事なのは日頃からマイカーの燃費をきちんと把握しておくこと。また、給油メーターがどの程度まで減ったらガソリンを入れようと決めて、早め早めの給油を習慣づけることです。あとは急発進や急ブレーキ、スピードの出過ぎ、エアコンのつけっぱなし、大音量でオーディオを流すといった行為が、ガソリンを一気に消費させてしまうことはいうまでもありません。
注意していてもガス欠になってしまったら?
ガソリンタンクがすっからかんになって、クルマがストップしてしまうことを「ガス欠」といいます。クルマを走らせているときにガス欠になってしまったら?それが結構大事なところでそういう状況に陥ると、思いきり凹みますね。気分的にはかなりブルーです。でもそうはいっても、もし一般道路で止まってしまったら慌てず路肩に止めて、最寄りのガソリンスタンドまでクルマを押していくこと。もしガソリンスタンドが遠ければ、電話して持ってきてもらうという方法もあります。それが無理ならJAFに連絡して来てもらうのもひとつの手です。ただしJAFの非会員であれば、ちょっとお高めの基本料金がかかることを覚悟しておきましょう。また最近の任意保険には無料ロードサービスが付帯していることが多いので、それを利用してもいいかもしれませんね。気になる人は、早速確認してみてください。
さてここまではいいとして、困るのが高速道路でガス欠になった場合です。高速道路上には走行する車両の妨げにならない非常駐車帯というものがありますが、なんとかしてそこまでクルマを移動させて、ハザードランプを点滅させることです。非常駐車帯には道路管制センターとつながる電話が設置されているので、そちらの指示を仰ぎましょう。また高速道路でガス欠を起こしてクルマを停めてしまうと交通違反になるため、キップを切られることをお忘れなく。ちなみに点数は2点で、反則金は9000円です。そんな残念な思いをしたくないのなら、いつも燃料タンクを満タンにしておく必要はありませんが、日頃からガソリンの残量をチェックしておくクセをつけておくと安心ですね。