クルマの維持費って気になりませんか?
クルマを所有している人の多くは自覚していると思いますが、マイカーを維持していくには結構なお金がかかります。ローンで買った人なら月々の支払い&ボーナス払い、ガソリン代はもちろん、自動車税、任意保険、2年に1度の車検、12か月点検、月極駐車場、ロードサービスに加入している人はその年会費、年に2度のタイヤ交換、洗車代やケミカル用品などもかかるので、頭が痛くなりそう。さらに目に見えない部分でも、クルマは案外浪費します。その頭痛を大きくしている原因の1つが消耗品です。クルマは消耗品の塊。たとえばウインドウウォッシャー液やワイパーブレード、ヘッドライトやスモールライトのバルブ、バッテリー、タイヤ(夏用+冬用)、エンジンオイル、ブレーキフルード(ブレーキオイル)などの消耗や劣化状態がわかりやすいものから、オイルフィルター、エアクリーナー、スパークプラグ、ラジエーター液、ブレーキパッドなど、数え挙げたらきりがありません。しかもこちらのお財布の中身や経済状況などに関わりなく、消耗パーツは次々に交換時期を迎えるのですから、オーナーは大変なのです。ほんとにもう。
主な消耗品の交換時期は?
ただいくら大変とはいえ、愛車に気持ちよく、いつまでも元気に働いてもらうには、消耗品の定期的な交換は不可欠。見た目にはまだ大丈夫と思っても、実は劣化していることが多いものです。仮にそのまま使い続けていたらクルマにダメージを与えたり、安全性を損なったりしかねません。そこで主な消耗品の交換時期の目安を挙げておきますので、どうぞ参考にしてください。
■ エンジンオイル/5,000km走行もしくは半年(どちらか早く訪れたほうを優先)
■ オイルフィルター/12カ月ごと(エンジンオイル交換2回に1度の交換が一般的)
■ ラジエーター液/2年ごと(同時にラジエーターキャップが消耗していれば、必要に応じて交換)
■ ブレーキフルード/2年ごと(過激な運転をしなければ4年ごとでもOK)
■ パワステオイル/2~3年ごと
■ AT フルード(ATF)/3~5万km走行が目安
■ バッテリー/3~5年
■ エアクリーナーエレメント/3~5年
■ デフオイル(FR車や4WD車)/5万~6万km走行または5~6年ごと
■ ミッションオイル/4万km走行が目安
■ ブレーキパッド/タイヤ交換時に消耗度を確認。必要に応じて交換
■ スパークプラグ/4万km走行が目安
■ ショックアブソーバー/4年
■ 発煙筒/4年
ほかにも夏タイヤ・スタッドレスタイヤ、ワイパーのゴムなど、消耗や劣化の程度によって交換していったほうがいい部品やパーツがあります。
走行距離10万km が運命の分かれ道?
上記の消耗品以外にもクルマにはじつにたくさんの部品があって、乗り方のクセや扱い方、保管方法によっても異なりますが、それぞれに交換するべきタイミングが訪れます(とくにゴム製品やプラスチック類は劣化しやすいので要注意)。時期については法令で定められている12カ月点検や、車検時にチェックしてもらうといいでしょう。ところでクルマは10万kmを超えたあたりから、消耗品の交換がとても増えてきます。それもかなり広い範囲で、とくに電気系統や足回りはそれが顕著です。もしあなたがとても大好きなクルマに乗っていて、エンジンが動かなくなるまで乗り続けたいというのであれば、それはそれでOKです。クルマLOVEを感じます。でもその分、維持していくのに必要な交換部品がグッと増えるので、費用の負担増は受け入れるしかありません。その一方で、10万kmに達する前に下取りして新車に乗り換えたほうが、結果的にリーズナブルになるケースもあります。いまのクルマにお金をかけて乗り続けたほうがいいか、新車に乗り換えたほうが得なのかは、オーナーの考え方ひとつ。もし迷ったときは、信頼のおける整備士がいる工場や行きつけのカーディーラー(販売店)へ相談に行くことをおすすめします。