人気が出てきたドライブレコーダーの魅力は?
最近クルマの衝突事故映像に、ドライブレコーダー(車載カメラ)の映像が使われることが多くなってきましたね。それがきっかけで、マイカーにドライブレコーダーを搭載した人もいるんじゃないでしょうか。比較的に低価格なモノが数多く出回ってきていますから、みなさんの中にも利用している方がたくさんいらっしゃることでしょう。ところでドライブレコーダーがとくに役に立つのは、やはり事故のとき。追突事故や自損事故、よく聞く「当たり屋」などの被害に遭った場合でも、その瞬間を映像に収めておくとそれが証拠になって、客観的な判断材料になるためとても便利です。ほかにもドライブ先の観光スポットを記録するとか、旅行の思い出に保存する、あるいはドライブ中の映像をインターネット配信するという素敵な使い方ができるのも大きな魅力です。
ときには、不利なドライバーの立場を有利に導く
ではドライブレコーダーはいつどんなときに、その必要性を感じるのでしょう。いちばんは何といっても、歩行者の突然の飛び出し行為です。狭い交差点や見通しの悪い道路の陰から、いきなり子どもが出てきてヒヤリ!なんて経験、みなさんもないですか?急ブレーキや急ハンドルで避けられればいいけれど、そうじゃなければ大変です。だから少しでも危険を感じる場所では、必ず一時停止をして事故を未然に防ぎましょう。
また、最近はマナーを守らない自転車がとても多くて困りものです。クルマがいくら青信号で普通に走っていても、信号無視で侵入してきたり逆走したりする自転車がいると、それが事故やトラブルの原因に。いくらクルマ側が注意していたとしても、相手は交通弱者の歩行者や自転車。ケガをされればクルマ側が不利になるケースが少なくありません。その際、クルマ側の責任を少しでも軽くできる強い味方がドライブレコーダーなのです。
安全に対する意識向上にも役立つ
さて、ドライブレコーダーを搭載すると、思わぬメリットが生まれるといいます。それはドライバー自身の意識の変化。どういうことかというと、ドライバーはクルマを運転中、つねの誰かに見られているという意識が働くため、自然と安全運転に努めるようになるというのです。ヒヤッとするような危ない運転をしていることを自分自身で見て、これじゃあいけないとか、こんな運転の悪い癖が自分にあったんだと自覚できるのですね。あるタクシー会社のリサーチによれば、ドライブレコーダーを導入後、7割以上のドライバーが「危険運転が減少した」と回答しています。またタクシーに装着したことで交通事故が約15%低下し、事故件数は月当たり平均1.31件が0.57件に減少したとのこと。安全に対する意識を高めるのにも、ドライブレコーダーは役に立つようです。
さまざまな機能を搭載した機種も
ドライブレコーダーは絶対に必要なモノではありませんが、人生に「まさか」はつきもの。いざというときに助けになってくれることがあります。ごく最近も、札幌の弁護士が酔ってタクシーのドライバーに暴行を働いて、お金を払わずに立ち去ったというニュース映像がTVで流れていました。これもドライブレコーダーがあったからこそ、映像が決定的な証拠になってくれたのです。またドライブレコーダーは事故のときばかりでなく、駐車中の当て逃げとか、クルマへのいたずらなどの防犯対策にもなってくれます。まだ装着していないとか検討中の方は、ぜひこの機会に検討されてはいかがでしょうか。販売するメーカーの機種にもよりますが、リーズナブルなものであれば数千円で買い求めることができます。また少しグレードが高くなると、「前方衝突警戒」「車線逸脱警戒」「前車発進お知らせ」など、安全運転をサポートしてくれる機能を搭載したタイプもあります。予算と機能に応じて選ぶようにしましょう。