居眠り運転は大事故の素です。
車の運転中にウトウトしてセンターラインをはみ出し、対向車にぶつかりそうになってヒヤッ!とした経験はないですか。あるいは前の車に追突しそうになって急ブレーキを踏んだことはありませんか。ある事故アンケートによれば、40代男性のうち4割以上が居眠り運転の経験があると答えています。なにかあってからでは遅いですし、居眠り運転は重大事故につながりやすいもの。とくに家族を乗せてのロングドライブや高速道路を走っているときは、しっかり眠気対策を取りましょう。
さて居眠り運転は時間帯別にみると早朝の3~4時と、午後3~4時がもっとも危険だといいます。それはこの時間帯が、人間の体内リズムの中で最も眠気が生じやすい時間帯だから。また、曇りの日も居眠り事故が起こりやすいそうです。そんなときは少なくとも2 時間に1 回くらいは休憩を取って外の空気を吸ったり、車を降りてちょっと体を動かしたりすれば、ずいぶんリフレッシュできます。でも、運転中に眠気を感じてもすぐに休憩ができないこともありますよね。そこで次に、運転中でも眠気を覚ますことのできる方法をいくつか紹介しましょう。
眠気を解消する6つのワザ。
1. 冷たいタオルを顔や首に当てる
とくに長距離を走るときなどはあらかじめ氷を買っておき、眠くなったらタオルに包んで顔や首に当ててみましょう。こうすることで血流の働きによる作用で、眠気防止になります。
2. 刺激の強い塗り薬を鼻の下につける
少し荒療治かもしれませんが、メンタムなどの強烈な刺激臭をかぐと、眠気を一気に吹っ飛ぶはずですよ。
3. 糖分を口にする
眠気を引き起こす原因の一つに、血糖値の低下があります。人間の脳は血糖値が低くなると疲労を感じ、眠くなるそうです。アメやチョコレート、ジュースなどで糖分を補給するようにしましょう。
4. ガムや硬いものを噛み続ける
何かを噛むという行為は脳の血管を拡張させ、血流を良くするといわれています。ですからガムを長時間噛み続けるとか、昆布・スルメ、堅焼きせんべいなどを食べるとアゴの神経が刺激され、眠気を感じにくくなります。
5. 明るい陽ざしを浴びる
脳内にはメラトニンという眠気を起こす成分をつくりだす働きがありますが、このメラトニンの分泌を抑えるのが太陽の光です。ちょっとひと息入れるときはなるべく太陽の下で過ごし、眠気をシャットアウトしましょう。
6. 体験する価値のあるオーソドックス技
同乗者と話し続ける。ふだん聞かない音楽やラジオを聴いてみる。すごく辛いお菓子やすっぱいお菓子を食べる。大声で歌を歌う。すべての窓を全開にして、冷たい外気を一気に取り込むなど、いつもはあまりしないことをすると脳が活性化されるため、眠気を上手に撃退できます。一度やってみる価値はありますね。
万全な体調で、楽しく安全なカーライフを。
これまで挙げてきたのは意識的な対策で、あくまでも「眠気を感じた」ときにできるものです。なので、本当に居眠りしそうなときには対応がむずかしいかもしれません。そんなときに役立つのが、機械的に居眠り運転を警告してくれる最新装置です。ひとつは頭が一定以上前に傾くとセンサーが作動して、振動やアラーム音で眠気を覚ましてくれる補聴器型のグッズ。他にも、ドライバーの目や顔の動きをモニタリングして、居眠りやわき見を検知すると警告してくれる装置があります。さらに、車のふらつきやハンドル操作を監視し、ウィンカー操作をしないで車線を逸脱したときにハンドルを振動させたり、警告ブザーを鳴らしたりしてドライバーに知らせてくれる装置もあります。
世の中にはこのように、居眠り防止に役立つ対策や装置がたくさん出回っています。多少の差はあるにしてもどれも試してみる価値はあります。でもやはり大事なのは、ふだんの心がけ。十分な睡眠をとり体調を整えて、安全で楽しいカーライフをお過ごしくださいね。