交通ルール、ちゃんと守ってますか?
長かった冬もようやく終わりましたね。気温が高く陽気も良くなってくるとうれしくて、気持ちまでポカポカしてくるから不思議です。路肩の雪が消えアスファルト道路が見えてきたら、北海道もいよいよドライブシーズン突入。目的地も、温泉とかおいしいグルメ、お花見、行楽地、春の各種イベントなど、数えきれないくらいです。今度の休みあたり、遠出を計画している人も大勢いらっしゃるんじゃないでしょうか。とくに若葉マークのフレッシュマンや新しくクルマを購入した人なら、なおさらワクワクしていることでしょう。
でもちょっと待って!春先のドライブは最高に気分がいいですが、逆に最高に気分の悪いものがもれなく付いてきます。そう、交・通・違・反ってやつですね。いくらドライバーが注意していても、そこは人間だもの。同乗者とのおしゃべりについ夢中になってスピードを出し過ぎたとか、一時停止に気づかずに通り過ぎた、黄色信号を無理して突っ込んだ、ちょっとのつもりで路上駐車した、運転中にケータイに出ちゃったとか、いつのまにか交通違反を犯してしまうものです。そこを巡回中のパトカーに見つかっちゃったとしたら?例外なく違反切符を切られ、気分は一気にブルーに。たとえ自分が悪くても、「あー、もう!最悪~」と思ってしまいませんか。そうならないためにも、交通ルールを今一度しっかり確認することをおすすめします。
毎年変わる道交法にご注意を。
さて日本には、数えきれないほど交通違反の種類があります。でも運転免許を所有している人であれば、知っていなければならないことばかりです。日頃から守るように心がけておくことが大前提。ただし、交通ルールを定めた道路交通法は毎年のように改正されるので、つねに情報をアップデートしておくことが大切です。知らないで違反を起こしてしまうと、「あー、もう!最悪~」と思ってしまう……あ、さっきも書きましたね。ちなみに平成26年の道交法改正ではランドアバウト、つまり環状交差点に関すること、平成27年が免許取得・更新・停止・取り消しに関すること、さらに昨年は普通免許と中型免許の間に、18歳から取得できる「準中型」免許が新設されました。また、最近は高齢者が引き起こす事故が多発していることを受けて、高齢者運転対策の推進が整備されたのですが、ご存じでしたか。スペースの関係で詳しくはご紹介できませんが、興味のある人は警視庁や(財)全日本交通安全協会などのホームページをぜひ参考にしてみてください。
◆警視庁(交通局)
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/law/index.html
◆(財)全日本交通安全協会(道路交通法の改正ポイント)
http://www.jtsa.or.jp/new/koutsuhou-kaisei.html
あらためて知る、交通違反のいろいろ。
ところで道路交通法には、一般にあまり知られていない交通違反がかなりあります。たとえば【過労運転等】がそう。ひどく疲れた状態でいるとか、体調が悪いときや大きなケガを負っているときは一切運転してはいけないというのが決まりです。また、高速道路を50キロ以下で走ると【最低速度違反】を取られますし、高速道路でガス欠になっちゃうと【高速自動車国道等運転者遵守事項違反】になるので、要注意。他にも歩行者への泥はね、クラクション鳴らし過ぎ、急ブレーキ、ブレーキランプやテールランプ切れ、安全を確認しないでドアを開ける、サンダルやハイヒールでの運転、大音量でカーオーディオを鳴らしながらの運転、車間距離のせばめ過ぎ、ずっとハイビームにしたままの運転、クルマを止めているときのエンジンかけっぱなし、消火器不備、初心者運転者の保護など、交通違反がこれでもかというほど。挙げだしたらキリがありません。中には「聞いたこともありませーん」と思うような違反もあるんですよ。そういえば、後部座席の人のシートベルト着用は高速道路では浸透していますが、一般道ではまだまだ。でもこれもじつは義務化されています。もしシートベルトを着用していないところを巡回中のパトカーに見つかったとしたら、違反切符を切られても文句はいえないんです。だって、知らない自分が悪いんですから。「あー、もう!最悪~」(あ、しつこかったですね)となる前に、道交法をしっかり把握してから、さわやかな気分で春のドライブを楽しみましょう。
◆警視庁(交通違反点数一覧)