あなたはもう体験しましたか?
近頃ブームになっているものに、オートキャンプがあります。オート(AUTO)とはクルマのことで、最近は後部座席やトランクにキャンプ用品をたっぷり積み込めるSUVタイプが多くなっていることや、アウトドアを好むライフスタイルが増えているのも、人気の要因かもしれません。「あ、オートキャンプ?もう何年も前から家族で行ってるよ」とか、「キャンプ場で花火とBBQをやるのが、夏休みの恒例イベントでーす」、「北海道でキャンプといえば、これしかないしょ!」なんて、必要以上に目を輝かせながら話す人、近くにいませんか?あの人とか、ほら、あの人なんかも好きそう……。
ところで最近のオートキャンプ場はロケーションが良く、広くてのびのびできる上に、設備の充実ぶりが魅力につながっているようです。なかには自宅より立派な調理施設があるところや、入浴施設が整っているところ、管理人が常駐しているところもあるとか。そのせいでしょうか。人気のあるオートキャンプ場は、数年先まで予約が入るところも珍しくないそうです。なんだかすごいなあ。ところでオートキャンプとキャンプ。とてもよく似ているので、体験したことのない人にはその違いが分かりにくいかもしれません。そこで今回は、たくさんの人にオートキャンプの醍醐味をわかりやすく解説していきましょう。
オートキャンプとキャンプの違いはナニ?
基本的なことですが、従来のキャンプは海や山のように、自分たちの好きな場所に自由にテントを張るスタイルが定番でした。ただし駐車場が少し離れた場所にあると、クルマからキャンプ場まで重い荷物をかかえて、エッチラオッチラ運ばなければなりません。これに対してオートキャンプ場は、サイト(区画orエリア)がはっきり決められた場所にキャンピングカーや乗用車を駐車し、そこからサイト内のスペースにテントやタープを立てて宿泊するスタイルです。オートキャンプ場の中には山小屋風のバンガローやロッジがあるところもありますし、テントなどがなければ車中泊することも含みます。
いずれにしてもオートキャンプ場の一番のメリットは、宿泊場所の近くに車を停められること。さらに最近のオートキャンプ場は至れり尽くせりで、シャワー設備や水洗トイレのほか、サウナや温泉、売店まで整っているところもあるので、初心者でも気軽に利用できます。設備が充実しているので、必要最低限のキャンプ用品を用意すれば済むこともメリットです。それにペット同伴OKのところもあるようです。さらに野外でBBQを楽しむのに不可欠な調理場はもちろん、水道や電気設備を完備しているところが大半です。こんな恵まれた環境の中で自然が満喫できて、星空を眺めながら家族や仲間とゆったりできたら、きっといい思い出がつくれるに違いありません。その代わりといってなんですが、利用料金が数百円、あるいは無料のフリーキャンプ場と違い、オートキャンプ場は利用料金が4,000円~かかることを覚悟しておきましょう。※場所によって料金は異なります。詳しくは各オートキャンプ場におたずねください。
忘れ物のチェックも怠りなく。
ところで、いざオートキャンプ場に着いたときに、「肝心のテント忘れちゃったわ!」「あ、肉も!」「ビールもないっ!」「あれ、花火は?」なんてことになったら大変。ガッカリ感を抱えたまま、朝を迎えなくてはなりません。そうならないためにも、キャンプ用品のチェックは入念に。テント用品一式に加えて、夜の寒さ対策に備えて毛布類は多めに用意しておきたいところです。ランタンや懐中電灯もお忘れなく。さらに折りたたみのテーブルやいす、レジャーマットなどのキャンプ用品、調理用品のほか使い捨てできる紙コップや皿、箸、あるいは食後の洗い物に必要なゴミ袋、洗剤、スポンジなども必需品です。それらのグッズを前の晩にわいわい言いながら用意するひとときも、キャンプの楽しみのひとつかもしれません。
現在はオートキャンプ場の数もすいぶん増えてきました。北海道は本州に比べてアウトドアを楽しめる時期が限られています。もし週末の予定が決まっていないなら、マイカーを駆り出してオートキャンプ場に出かけるプランはどうでしょう。もし行きたいエリアがあるなら、便利なNPO法人北海道オートキャンプ協会のサイトで調べてみることをおすすめします。
(NPO法人北海道オートキャンプ協会
http://www.auto-net.or.jp/guide/)