クルマにだって健康診断が必要!
みなさんは普段、クルマの定期点検をちゃんと行っていますか。2年ごと、1年ごと、半年ごとに点検があります。もしかして、「調子が悪くなってからでいいよ」とか、「2年に一回は車検があるからいいでしょ?」、あるいは「めんどうだからイヤ」「時間がないしお金かかるからいいわ」と思って、ほったらかしにしていませんか。ところがもし、クルマが自分の身体だとしたらどうでしょう。たとえば熱があってダルかったり、胸がムカムカしたり、頭やお腹が痛かったらすごく不安になって、きっと病院に行くか薬局へ薬を買いに走りますね。でもクルマだったら、故障やあきらかな不具合がない限り、調子が良いか悪いかとてもわかりにくいもの。それをきちんとチェックして整備してあげるのが、定期点検の役割です。定期点検は人間の健康診断のようなもの。だから「車検が人間ドックで、12カ月点検は会社の定期検診と同じ」という人もいるほどです。いつも自分たちを目的地までちゃんと運んでくれる忠実な相棒・マイカー。点検をきちんと受けていれば、所有者はもちろん、ご家族や同乗者もすごく安心するはずです。いつでも快適で安全なカーライフをおくるためにも、ぜひ定期点検を受けることをおすすめします。
車検と24カ月点検は別物です
自家用乗用車や軽自動車の定期点検には、いくつか種類があります(*)。ひとつは2年ごとに行う24カ月点検です。この点検は2回目以降の車検と同時に行うため、昔は同じ意味あいで使われてきました。以前のコラム(2017・9・5)でもちょっと触れましたが、そもそも車検とはクルマが保安基準(自動車の構造、装置、乗車定員等)に適合しているかどうか検査する制度そのものを指す言葉です。言ってみれば「公道を走る資格を得るために受ける検査」のことなので、厳密には点検ではないんです。これに対して24カ月点検は、「次の車検まで故障しないように点検・整備すること」なので、内容と目的が違います。多くのユーザーはクルマの販売店、整備工場、大型のカーショップなどへ車検を頼むとき、法律上の義務となっている24カ月点検をいっしょに行うので、車検=点検・整備&修理と勘違いしやすいのですね。
24カ月点検の点検項目数は56項目。ただしこれは自家用乗用車や軽自動車の場合で、自家用の中小型トラックや大型トラック、オートバイなどは点検項目数と期間が異なります。詳しくは国土交通省のHPを参照してください。
http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha/tenkenseibi/tenken/t1/t1-2/
いちばん大事なのは12カ月点検
クルマの定期点検には24カ月点検のほかに、12カ月点検があります。これも法令で定められたものなので、マイカーの所有者は受けなければなりません。点検項目は全部で26項目。項目数がやや少ないなあと感じる人がいるかもしれませんが、これは24カ月点検の一部を行うものという考え方からきているようです。たとえば車検であれば、受けていなければ公道は走れませんし、期限が過ぎたまま乗り続けると重い刑罰を科せられることがあります。ただし12カ月点検は、受けなかったからといってとくに厳しい罰則がないんです。だから受けなくてもいいかというと、そんなことはありません。当然のことながら、万一整備不良が原因で事故を起こしたら、ドライバーは法的責任を負わなければなりません。つまり、すべては自分自身に帰ってくるのです。だからこそなおさら、定期点検が大事なわけです。クルマは人間と違って痛みを訴えてきません。文句もいいません。でもやはりクルマは消耗品の塊。年数に応じて各部品は確実に劣化していくものです。普段と違う異音がするようになってきたとか、パワーが落ちてきた、なんだか焦げ臭い、どこからかオイル漏れがするなど、症状が悪化する前に点検に出して調べてもらいましょう。そのことで不具合が早期に発見できたり、調子が戻って結果的にクルマが長持ちするようになるかもしれません。ちなみに12カ月点検はHonda cars札幌中央ボディサービスでもお受けしています。気になる方はどうぞお気軽におたずねください。